アメリカの役割 2011 9 17
連日、メディアで欧州危機が伝えられていますが、
こうした危機の原因の一部は、アメリカが作ったとも言えるでしょう。
最近は、ギリシャ危機ではなく、銀行危機と報道されます。
今でこそ、「サブプライム危機」と言いますが、
当時は、「サブプライム景気」だったのです。
ウォール街にあった怪しげな金融商品製造工場で、
当時、流行の金融商品が大量生産されました。
言い換えれば、当時、最先端の金融工学で設計され、
最新鋭の金融商品製造工場で、
高度で複雑な金融商品が生産されました。
こうした商品の大半が欧州に輸出されました。
もちろん、アメリカの銀行も危機となりました。
なにしろ、こうした商品は、当時、売れ筋商品だったので、
大量に在庫を抱え込んでしまったのです。
ヨーロッパ 2007 12 2
きっと、ヨーロッパは怒っているでしょうね(2007年当時)。
「アメリカ人は、中国製のペットフードに問題が発見されて怒っているが、
我々は、アメリカ製の金融商品に問題(サブプライム問題)が発見されて、
大損をしてしまった。どうしてくれる」と。
サブプライム問題(金融危機)が落ち着けば、
やがて、アメリカ対ヨーロッパで、格付け戦争が起きるかもしれません。
もともと、ヨーロッパは、
アメリカ主導のアメリカ流の格付けに不満を持っていますから。